サイン umenai
2012年 02月 12日
盛岡市内のバーで友人二人と飲んでいたところ、
20代前半の男二人組に声をかけられた。
一人の男がおもむろにバックからペンを取り出し私に向かって
「サインください!」と言い出した。
私は男に「誰だかわかってるの?」と尋ねた。
男はむじゃきな笑顔で「はい!」と力強く答えた。
私は渡されたペンで高校生の時なんとなく考えた自分のサインを彼の手帳に書いた。
そしてもう一度彼に聞いた。
「誰だか本当に分かってるの?」
そして彼はこう答えた。
「〇〇選手ですよね!(聞き取れなかった)」
私はその〇〇選手というのが誰か分からなかったが
彼の輝かしい瞳をみると違いますとも言えなかったし、
彼の夢を壊すようなことは出来なかった。
結果、最後は私と握手までしていき彼は満足そうな顔で帰って行った。
今だから言います。「嘘ついてごめんなさい・・・。」